2014年01月11日(土)
おぼろタオル株式会社
100年以上の歴史を持つおぼろタオル株式会社。
業界でも珍しい、自社工場で糸からの一貫生産を行っています。
通常なら「織り」「染め」など工程別に請け負う会社が違いますが、
それがないため輸送にかかるエネルギーやCo2の削減にもなっています。
また、タオルにプリントをする工程は写真撮影NGの企業秘密!ですが、
そんな工程も特別に見学させてもらうことができました。
〒514-0008 津市上浜町3丁目155番地
TEL:059-227-3281 / FAX:059-228-8392
★第7弾のスタートです
2014年の最初にお伺いするのは津市のおぼろタオル株式会社さんです。まずは室内に集まっていただいてご挨拶から。100年以上の歴史を持つ会社の成り立ちについて説明をしていただきます。
通常は工程ごとに会社が分かれていて、1枚のタオルが出来上がるまでに色んな会社が関わるそうですが、おぼろタオルさんは糸の状態からタオルの完成まですべてを行っている、業界内でもとても珍しい会社なのだそうです。
★まずは室内で、商品について知ります
(写真左)お話をしてくださる加藤社長。後ろの壁に掛かっているのは創業者の肖像画です。
(写真右上)加藤社長のお話を聞く、参加者の皆さん。資料も用意していただいていたので、その資料にメモを取っていらっしゃる方も見えました。
(写真右下)今回のツアーには小さいお子さん連れのご家族も。おうちでおぼろタオルを使ってみえるそうですよ♪
★工場内部へ潜入!
みんなで工場へ移動。この扉の向こうで、今日もタオルが作られているんですね…!
どきどき。
ここからは生産部長の丸橋さんが説明をしてくださいます。
お邪魔しまーす!!
外から見ただけでも大きな工場。この中にどんな機械があって、どんな働きをしているのか、とっても楽しみです☆
機械の稼働音もあるので、マイクを使って案内をしていただきます。写真を撮るために皆さんから少し離れると、マイクを使っていても声が聞こえない時もあるくらい、音がしていました。参加者のみなさんも写真や動画をたくさん撮っていらっしゃいましたよ。
**まずは糸を巻き取る**
上の写真にもこの機械の一部が写っているのですが、これは糸を巻き取っていく機械で、整経という作業をしています。写真では分かりにくいので残念ですが、まさに回っている真っ最中。大きいのですごく勢いがあります。ちなみにこの作業では糸を同じ方向へひたすら巻き取っている状態なので、まだタオルの形にはならないのです。タオルを織っていく前段階の工程だということです。結構な近距離で見れました!おぼろタオルさんは通常より細い糸を使うことで独特の風合いを実現しているそうです。
**織る作業へ**
整経作業の次は、製織といって、縦糸と横糸でタオルを織っていく工程。大きな機械がたくさん、整然と並んでました!そのたくさんの機械たちがどんどんどんどんタオルを織りあげていきます。糸と糸がこすれて出るのでしょうか、ふわふわと毛羽が舞っていました^^
**タオルを切断**
大きな機械から長~いタオルが出来上がったら、今度はそのタオルを長さを揃えて切断します。
長さを揃えて切断…とは言え、それでもまだまだものすごく長いです。写真に写っている、作業をしている女性の後ろに積んであるのが、長さを揃えられたタオルの…束?山?この場合、正しい表現はなんだろう??とにかく私たちが見慣れているタオルの長さになるのはまだ先のようです。
**しっかり洗浄!**
左の写真は、これからタオルを洗うところ。ひゅるるる~っとタオルが上へ吸い上げられていきます。これから念入りに洗浄されるのです。
そして右の写真は洗い終わった後のタオル。脱水するために、機械の中にタオルを入れているところですね。工場内を見学していると、いろんな所で人の手を介していることがよく分かります。
あっ、左右の写真のタオルは同じものではありません。念のため。
**タオル乾燥中**
洗い終わったタオルたちの乾燥風景。写真には1本しか写ってないですが、何本かのタオルが縦の空間を利用して乾燥されていました。
左の写真に、タオルの柄が写っているのが分かってもらえるかと思いますが、これが「おぼろ染め」。創業者が発明した、横糸だけが染まるという染色法です。どうやって横糸だけを染めているのか、技術的なことは分かりませんが…「朧月のよう」な図柄の見え方から、「おぼろ染め」と名付けられたそうです。なんとも風雅ですね。
**見慣れたサイズに**
あの長かったタオルが、とうとうここで切り離されます。この時はその工程を拝見することはできませんでしたが、大きい方の写真の、中央からやや左寄り、上から青いコードが下りてきているのが写っていますね。このコードの先端にカッターがついていて、それを使って手作業で切り離していくんですって。
機械で自動裁断かと思っていたのでびっくり!
そしてミシンをかけるのも手作業。熟練の業ですね。
**両端を仕上げてくれる機械**
自動でタオルの両端を縫い上げていく機械もありました!これも結構大きな機械ですよね。『自動ヘム』と書いてありますが、「ヘム」というのはタオルの両端のことなんだそうですよ。その「ヘム」の部分を縫い上げていく機械なんですが…
全部が全部、この機械で「ヘム」を縫える訳ではなく、タオルの厚みによっては、残念ながらこの機械では対応できない種類のものもあるんですって。
★記念撮影
工場内を全て見せていただいて、再び会議室へ戻る前に事務所の入り口前で集合写真を撮影しました。左手に写っている建物は直売所である「タオル工房・おぼろ」。皆さんも帰宅前にお買い物を楽しまれましたよ。もちろん、私たちも最後にちゃっかりと(^^♪
ちなみに直売所は2013年6月にできたばかり!ギフトにも対応してくれますし、ぜひ足を運んでみてくださいね。
★検品作業を体験!
2人1組になって、タオルの検品を体験させていただきました。その前に機械を使った金属探知もしますが、最後のチェックは人の手と目で行っています。どこがダメなのか、すぐに分かるサービス問題もありましたが、目を凝らしても分からないものも…。皆さん「どこがダメなの?!」「この部分…かな…?」と一生懸命。難しいものは社員の方に教えてもらい、「えー!!それだけでダメになるのー!?」と驚きの声も上がっていました。それだけ品質にこだわっていらっしゃるということなんですよね。
下の写真は検品作業の様子です。
★最後に
商品ラインナップもご紹介いただきました!実際に触らせてもらって、肌触りの全く違うものや似ているけどちょっと違うものなどたくさんの種類がありました。
社長さんのお話によると、例えば薬品を使えばプリントが落ちにくいようにするのは簡単とのこと。でもそれだと、ほかの薬品も使わないと肌触りが悪くなってしまうんですって。そして薬品がいっぱい使われたタオルができあがってしまう。でもお客様にはそんなタオルを提供したくない。だからそういった薬品類は使わないのだそうです。おぼろタオルさんが作っているのは、使う人のことを考えた、本当に優しいタオルなのです。
2020年度より独立行政法人環境再生保全機構の助成金にて
「エシカル消費の啓発活動事業~消費者にできる身近な SDGsとして伝え広げる~ 」と題し、
3つの切り口からエシカル消費の啓発活動を実施させていただきます
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