00|スローフード
「スローフード」という言葉はご存じですか?
「スローフード」とは、地域の伝統的な食文化を重視し、食への関心を高める考え方のことです。
わたしたちの暮らしになくてはならない「食」
そんな食の「豊かさ」こそが、わたしたちの暮らしを豊かにしてくれると考えています。
そして、「豊かな食事」「豊かな暮らし」と、「食品ロスをなくす」という地球への配慮とはとても緻密にからんでいるのです。
スローフードが、「食品ロス」をなくし「豊かな暮らし」を与えてくれる素晴らしい手掛かりであることを教えてくれた、とっておきの一冊をご紹介します!
01|「足るを知る」ということ
『スローフード宣言 食べることは生きること』
著 アリス・ウォーター
アメリカで最も予約がとれないと言われるレストラン「シェ・パニース」のオーナーであり、世界中にスローフードを普及させ、「おいしい革命」を引き起こした料理人。1971年にカリフォルニア州バークレーでレストランを開業し、地産地消、有機栽培、食の安全、ファーマーズマーケットなど、今や食のトレンドとなった重要なコンセプトを実践それはスローフード革命として世界中に広がった。
(プロフィール紹介文より引用)
この本は、アメリカでシェ・パニースという、オーガニックレストランを営むアリス・ウォーターが「スローフード」という考え方の大切さを説いた一冊です。
アリスの来日記念ドキュメンタリー映画でアリス・ウォーターという人物を知りました。
その映画の中での忘れられない言葉 ー野菜を育てるのでなく、土を育てるのだー にとても感銘をうけ、彼女の考え方をもっと知りたい味わいたいと思い、上映会後にこの本を購入しました。
地域の伝統的な食文化を重視し、食への関心を高める考え方の「スローフード」を大切にするアリスのレストランでは、徹底的に地域に根差し、日々提供する料理の野菜のすべてを地元のオーガニック農家から得ているそう。
信頼する地元地域の農園へ自ら足をはこび、土を知り、そこで育った旬の野菜たちを使って、安心安全な美味しい食を提供するアリス。
彼女は、昨今ようやく声高に重要性が叫ばれているオーガニックの素晴らしさ・必要性を説くだけでなく、そういった食材を地域から得ることこそが重要と言います。
「地域に根差す」経営は、ファーストフード産業の加速によって大規模農業にとって代わられた地元の小規模農園を支えることになる事、遠方から食材を運んでくるより二酸化炭素の排出量という面でも地球環境へのやさしい事など・・・。
地域で育った食材でアリスたちがつくる料理は、日々シェ・パニースを訪れる人々を幸せにしているそうです。
そんな地域に根差し、食の安全の大切さを説くアリスのこの本が教えてくれたのは、「足るを知る」ということこそが「本当の豊かさ」を与えてくれるのだということでした。
季節ごとの旬の食材の美味しさを知り、自分の体に本当に必要な量だけの食事を時間をかけて味わうという幸福こそが、豊かな暮らしなのだと。
02|学びと実践
アリスの本から、「足るを知る」ことの大切さを学びました。
その考えは暮らしの中の豊かさだけでなく、無駄になり廃棄なってしまう食品 ー食品ロスー をなくすことにも繋がっていくのだということも。
そんな、「足るを知る」食生活をおくりたいと考えたとき、料理研究家 土井善晴氏の『一汁一菜でよいという提案』を持っていることを思い出しました。
『一汁一菜でよいという提案』
著 土井善晴
料理研究家。
パラパラとページをめくったときに出てきたいくつもの魅力的なお味噌汁の写真を拝見し、これはもしや「堂々とした手抜き」と「美味しい家族の食卓」という対極のような食卓が作れるのでは…という無謀な期待から購入した本でしたが(笑)
・・・改めて読み返してみると、日々の忙しさの中で何品もつくるというハードルを自分に課すのではなく、日々の料理というのは無理のない、できることから始めたらいいのだという前提からの「一汁一菜」という土井氏の提案の中での、
「美味しい一杯のお味噌汁」こそ、まさに「足るを知る」一杯なのではないか・・・と感じました😌
そんなわけで、わたしの家庭では、メインのおかずと同等にお味噌汁をとても大切に丁寧につくっています。
そして・・・そんなお味噌汁があると・・・特に朝食なんかは、ほかに立派におかずを並べなくても、あとはおむすびくらい添えておけば、なんの罪悪感もない美味しい食卓になってしまいます🤭
おむすびにたまに海苔なんかを巻いてあげた日には、それだけでうちの子たちは朝一の雄たけびをあげてくれます🤭(笑)
ぜひ皆さんも美味しいお味噌汁でぜひ朝の負担をへらしてくださいね(笑)
地球にも、わたしたちの忙しい朝にもやさしいお味噌汁を日常に・・・♡